アクアリウムで行う水耕栽培が富栄養対策におススメ
アクアリウムで行う水耕栽培についてまとめました。富栄養化に困っている方は水耕栽培を検討してみてはいかがでしょうか。
Contents
アクアリウムで行う水耕栽培とは
まず水耕栽培について説明していきます。
水耕栽培とは簡単に言うと土を使わないで水と液体肥料(養液)で植物を育てる方法です。
水耕栽培は植物の根の部分を肥料が入った水(培養液)に浸けて、この肥料の入った水から植物の成長に必要な養分と酸素を吸収させます。
土は使わないのですが、保水性を高めるためにハイドロボール(レカトンン)という石を入れます。
アクアリウムで行う水耕栽培の効果
続いてアクアリウムで行う水耕栽培の効果ですが、先ほど水耕栽培は肥料が入った水を根から吸い上げて植物を育てると説明しました。
これは水の中の養分を植物に吸い取ってもらうということですね。つまり水槽の富栄養対策になるということです。
過去に60センチ水槽でサテライトという隔離用のケースで観葉植物の水耕栽培をやっていたのですが、この時は過密気味でしたが植物たちがガンガン養分を吸い取ってくれたおかげかコケが全く発生しませんでした。
しかもサテライトはLサイズで幅が30センチ近くあり、それに植えていた植物たちの調子もかなり良くて大きく成長してくれたのでインテリアとしても最高でした。
当時の写メが残ってなくてお見せできないのが残念ですが、代わりに今稼働している水槽の水耕栽培の写メを載せておきます。
まずは全体像で土から水耕栽培に移行して2週間くらい経った頃ですが、初めはこの半分くらいの高さだったのでかなり大きくなりました。
上の方の葉がしわしわになったのですが、これは土から水耕栽培に切り替えた時のショックによるものなのかもしれません。
水耕栽培に切り替えた時に調子を崩すことは珍しくないのですが、根も勢いよく出てきて新芽も出ているので持ち直してくれると思います。
根もこの通りです。
新芽も出てきています。
水耕栽培のやり方
水耕栽培のやり方は結構簡単で、必要なものは
- 植えたい植物(観葉植物、ハイドロ苗など)
- ハイドロボール(レカトン)
- 容器
くらいです。液体肥料などは要りません。(というか入れたら生体に影響が出ると思います)
僕は観葉植物でしかやったことがありませんが野菜でも出来ると思います。(あくまで自己責任でお願いします)
具体的な作り方は以前作ったビオトープの動画の中で紹介しているので、こちらを確認してもらえればと思います。
この動画では容器の穴が少なめですが、水耕栽培は通水性が重要なのでもうちょっとたくさん開けておくことをおススメします。
アクアリウムで水耕栽培を行う際の注意点
アクアリウムで水耕栽培を行う際の注意点を2点ほど書いておきます。
観葉植物やハイドロ苗の残留農薬や肥料に注意
観葉植物やハイドロ苗には農薬や肥料が付着している場合がほとんどです。
なので、エビなど水質に敏感な生体が居る水槽には入れないでください。
実際に数匹死なせてしまった過去があるので本当に注意してください。
入れた直後にエビたちだけが騒ぎ出し痙攣していたエビも居たので十中八九農薬や肥料によるものでした。
どうしてもエビ水槽に入れたい場合、エビなどが居ない水槽で数週間~1ヶ月程度農薬や肥料を抜いてから入れるようにしてください。抜けたかどうかは慎重に判断してくださいね。
容器内の通水性に注意
上の方にも書きましたが水耕栽培は通水性も重要です。
水の流れがないと空気の含んだ新鮮な水が根に行かなくなり、根が腐って枯れてしまうからです。
アクアリウムで水耕栽培をやる場合はフィルターの排水を水耕栽培に向けたり、真下からエアレーションをするなど止水域にならないように意識してみてください。
さいごに
上述した注意点さえ気を付ければ、アクアリウムで水耕栽培を行うデメリットは何もありません。良いこと尽くめです。
また水槽に上部に植物が伸びていくので立体感も出てインテリアとしてもおススメできます。
簡単なので興味のある方は挑戦してみてください。
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