Vagrantで構築したLinux上にLAMP環境を構築する方法
Vagrantで構築したLinuxの初期設定に引き続いて、Linux上にLAMP環境を構築する方法を紹介します。
Contents
はじめに
Linuxの初期設定まで終わっているので、続いてLAMP(らんぷ)環境を構築したいと思います。
Vagrantのインストール、Linuxのセットアップがまだの方は、下記を参考にしてみてください。
そもそもLAMPってなに?
LAMPは、Linux、Apache、MySQL、PHPで構成された、Webアプリケーション環境のことです。
小~中規模のWebアプリ開発ではよくPHPを用いられるので、結構耳にする単語かと思います。
「このWebアプリLAMP構成で作ろうかー」など
ちなみに、Linux、Apache、MySQL、PHPのそれぞれの頭文字が名前の由来になっています。
バージョンについて
今回はパッケージ管理モジュールのyumを使ってインストールします。
PHPのバージョンは5.6、その他は特に指定せずデフォルトのバージョンを入れます。
Apacheのインストール
前提
TeraTermなどのターミナルソフトでログインし、ROOTユーザに切り替えてあることを前提に進めていきます。
インストール
Apacheのインストールは簡単で、yumで下記のようにコマンドを打つだけです。
「-y」オプションを付けてデフォルト構成でそのままインストールします。
$ yum -y install httpd
インストール確認
バージョンを確認します。
$ httpd -v Server version: Apache/2.2.15 (Unix) Server built: Nov 18 2016 23:48:55
2.2.15がインストールされていることが確認できましたね。
初期設定
続いて自動起動設定を有効化します。
$ chkconfig httpd on
Apacheが起動していないので起動します。
$ service httpd start
ドキュメントルートのオーナーをVagrantにして、権限も修正しておきます。
$ chown vagrant /var/www/html $ chmod 755 /var/www/html
設定ファイルなど
Apache関連のファイルやドキュメントルートは下記の通りです。
起動スクリプト : /usr/sbin/httpd
設定ファイル : /etc/httpd/conf/httpd.conf
ドキュメントルート : /var/www/html
MySQLのインストール
インストール
MySQLもApache同様yumで下記のようにコマンドを打つだけです。
$ yum -y install mysql-server
インストール確認
バージョンを確認します。
$ mysql --version mysql Ver 14.14 Distrib 5.1.73, for redhat-linux-gnu (x86_64) using readline 5.1
5.1.73がインストールされていることが確認できましたね。
初期設定
Apache同様に自動起動設定を有効化します。
$ chkconfig mysqld on
設定ファイルを適用します。
「/usr/share/mysql/」フォルダ内に、サーバの用途(メモリ搭載量)に応じた設定ファイルがあるので、適宜選択し上書きします。
サンプルファイル | メモリ |
---|---|
my-small.cnf | 〜64MB |
my-medium.cnf | 〜128MB |
my-large.cnf | 〜512MB |
my-huge.cnf | 1GB〜2GB |
my-innodb-heavy-4G.cnf | 4GB |
私はひとまずsmall構成でセットアップします。
まずはバックアップ
$ cp /etc/my.cnf /etc/my.cnf.bak
上書き
$ mv /usr/share/mysql/my-small.cnf /etc/my.cnf
続いて文字コードの指定を行います。
設定ファイルを開き、それぞれの文字コードにUTF8を設定します。
$ vi /etc/my.cnf [client] ・ ・ default-character-set=utf8 [mysqld] ・ ・ default-character-set=utf8 [mysqldump] ・ ・ default-character-set=utf8 [mysql] ・ ・ default-character-set=utf8
MySQLが起動していないので起動します。
$ service mysqld start
設定ファイルなど
MySQL関連のファイルは下記の通りです。
起動スクリプト : /var/lib/mysql/mysql
設定ファイル : /etc/my.cnf
PHPのインストール
インストール
まずは、リポジトリを登録します。
$ yum -y install epel-release $ rpm -Uvh https://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-6.rpm
インストールします。
拡張ライブラリはこんな感じです。
$ yum -y install --enablerepo=remi,remi-php56 php php-devel php-mbstring php-pdo php-gd php-xml php-pear php-mysql
インストール確認
バージョンを確認します。
$ php -v PHP 5.6.28 (cli) (built: Nov 9 2016 07:23:55) Copyright (c) 1997-2016 The PHP Group Zend Engine v2.6.0, Copyright (c) 1998-2016 Zend Technologies
5.6.28がインストールされていることが確認できましたね。
初期設定
初期設定は使用する環境に応じて変わってくるため、一旦スキップします。
設定ファイルなど
Apache関連のファイルやドキュメントルートは下記の通りです。
起動スクリプト : /usr/bin/php
設定ファイル : /etc/php.ini
さいごに
これでVagrant上にLAMP環境を構築することができました。
yumでコマンド打つだけなので楽で良いですよね。
話変わりますが、LaravelというPHPのFWでWebサービスを作成することになりました。
ローカルの開発環境は今回構築したLAMP環境を使用します。
ゼロからLaravelを使いこなす(願望)までの道のりを本ブログで紹介していこうと思います。
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